DX記憶のゴミ箱
DX記憶のゴミ箱
小田商店が歩んできたOA化の歴史と時代時代の変遷を記憶から思い出して書く連載、とにかく書きますが、思いついたら書く的に書きます。
記憶のゴミ箱とは、同名の本「記憶のゴミ箱」があり、ゲシュタルト・セラピーの創始者パールズさんの自伝。
この本は、思いついたら書くという感じのショートストーリーが何章もつづく。自伝なのに時代はまったく順番に並んでなくて、時系列がバラバラで面白い。その自伝の書き方のオマージュ的に徒然なるままに書ければいいと考えています。
2022/8/21より開始
DX的に取り組んだジャンル
- 基幹システム データベース アプリケーション群
- ネットワーク LAN WIFI WAN モバイル通信
- 端末群 パソコン スマホ プリンタ ハンディターミナル
- モビリティ 車載ディスプレイオーディオ
- ロボティクス 掃除ロボット
うちの基幹システムとは
小田商店は、商品を仕入れて販売している業務が多い。
・仕入だと、商品Aをいつ、どこから、いくらで、何個仕入れて、いつお金を支払うのか。
・売上だと、商品Aをいつ、どこに、いくらで、何個販売して、いつお金を受け取るのか。
7万点ほど登録している商品を1つ1つの出入りの動きを記録し、集計し、判断し、行動することが基幹業務である。この基幹業務の情報処理を行うのが、小田商店の基幹システムと位置づけている。
※基幹システムというと、ERPや銀行勘定系システム指したりしますが、ここでは小田商店基幹システムとはということで定義しています。
基幹システムの変遷
年代 | ことがら | 帳票処理 |
198x年代 | 青焼きコピーを導入して請求書を作成 | 請求書印刷 |
198x年代 | NECワープロ書院を導入し棚卸し表を作成 | 棚卸表印刷 |
1997年 | 棚卸し表を入力しエクセルファイルにした | 商品データの電子化 |
1998年 | PCA商魂NetWare版を導入し請求書を発行同時にLANも敷設 | 複数端末による請求書作成 |
1999年 | 4th Dimensionデータベースのシステムを導入 | 複数端末による請求書作成 |
2001年 | 管蔵くん RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行、商品単品管理に移行できた。 | 商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行 |
2008年11月 | MikiSYS RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行、在庫管理を始める。販売データの活用が始まる。 | 商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行 |
2012年2月 | eとくしま商店街システム RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行、社内でデータ活用が活発になる | 商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行 |
2013年 | Ainezu RDB+WEBシステム+ハンディターミナルに移行 | 商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行 |
2015年 | BARA System タフパッドの導入 | 商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行 |
2021年 | BARA System iPhoneによるピッキング&納品伝票発行 | 商品ピッキングによる納品伝票・請求書の発行 |
データベースの変遷
1980年代は、フロッピーディスクで棚卸帳の文書ファイルを保存していたレベルでありRDBは影も形もなかった。
1990年代は、1997年より4th DimensionやFileMaker、MS ACCESSいわゆるMicrosoft Jet Database Engineを使用していた。RDBもよちよち使っていたので、テーブル設計も正規化などは考慮されずに作られていて、かなり雑な設計だった。
2000年代にはいり、OracleやMS SQLServer、PostgreSQL、MySQLなどを性能やプラットフォームや価格など総合的に評価してみたなかで、2005年位には、MySQLが妥当ではないかという評価になり、MySQLを採用した。この時はオンプレサーバで運用していた。
2010年代に入り、MySQLサーバのクラウド化を行うが、運用の問題でオンプレのレプリケーションサーバを設置していた。
2013年にAWSのRDSサービスを利用をはじめた。オンプレサーバもすべて撤去した。
2013年のシステム名Ainezuに移行した際にデータベース設計を根本的にやり変えて、データベースの正規化を推進した。この改修で設計柔軟性がかなり向上した。